つい最近では珍しい、職場内恋愛禁止というルール。
私の会社はお客様の個人情報を山のように取り扱っているので、漏れることを恐れての決まりなのです。
反対されれば逆に・・・
「今日もお客様の個人情報保護のために、各自気を引き締めて仕事にあたるように!!」
現場監督のお言葉。なるほど、今日も個人情報漏洩を防ぐために気を付けないと。
けど・・・正直付き合っている彼と会いたくて・・・セックスしたくてうずうずしています。
そもそも個人情報がどれだけ重要で怖いものか、それは重々承知している。
けれども私だって人間。欲求不満にもなる。
ましてや私と彼氏の会社にはきれいな女性は多い。
付き合いの仲
彼の欲求不安は大丈夫なのだろうか。
人一倍エッチな彼氏なので心配してしまう。
けれども違う部署の配属だからな・・・
もともと私は他の女性社員と違いそれほど華やかではない。
背だって小さいし少し太ってるし。
けれども彼は私を選んでくれた。
最初は騙されてるとか、罰ゲームなのかとかいろいろ考えた。
だけど彼はまじめな表情で「好き」と言ってくれた。
私は男性の遊びだと騙されることがあったのですぐにビッチの演技をして確かめてみた。
すると若干怒った。
「自分を安売りするなよ」
その言葉で私は彼を信じてみるのもいいと思った。
真剣だった彼に私は心の底から謝った。
事情をすべて話すと彼は笑って許してくれた。
むしろ「傷ついた分、自分が癒してあげるからね」と
笑顔で言ってくれた。
男性を信じるなんてしないと思ってた。
けどいいんだな、と思って私は「お願いします」と言って正式に付き合うことになりました。
渡されたメモは不安だけが私を支配していく。
「さくらちゃん、コピーお願い」
「・・・・」
「さくらちゃん?」
私は呼ばれていることに気づいて振り返ると男性上司がいた。
「すみません!」
「大丈夫?」
「はい!」
「・・・わかった。じゃ、これは内密に」
「?」
頼まれたコピー用紙と小さなメモが渡された。
コピーするための資料室に向かいながら小さなメモを開いてみた。
そこには「14時資料室で。Yより」と書かれていた。
Yを考えていたら彼の名前が当てはまった。
しかも「内密に」と言っていたのはこれなのだとわかった。
ウキウキしながら私はコピーをしていた。
私はメモを大切に胸ポケットに入れて執務室へ戻る。
その途中で私は見てはいけないものを見てしまう。
それは、会社の専務と私の同期との不倫現場。
思わず立ち去ろうとする時にタイミング悪く違う同僚と出くわした。
「さくら?」
その声に専務と女性はこちらを見た様子。
(部屋の中から視線を感じた)
「あ、え、あと・・・」
「何やってんだ?」
「何でもないから行こう!!」
この場面は見せられるようなものではない。
部屋の中の女性と秘密で付き合っている同僚なのだ。
なんとか阻止しようと大きく動いて中を見せないようにしていた。
しかし同僚は笑って私をはねのけて中を見る。
(あーーだめだ!!)
「なに空室じゃん」
「へ?」
そう言われて中を見ると、先ほどまでいた専務と同期はいなくなっていた。
どうやらさきほどのふりがうまい具合に成功したのだ。
変な修羅場を回避する。
「それより課長が呼んでたぞ」
「まじ!?戻ろうか」
「おー」
執務室に入ると課長は真っ赤な顔して待っていた。
課長の下に行くと早速怒鳴り始める。
「さくらくん!君という人は隠れてこそこそ!!!!」
「へ!!??」
「うちは社内恋愛禁止なんだ!なのに君はよりによってうちの大切なクライアント様とラブホテル街に行くとは・・・けしからん!!!!」
いまいち呑み込めなくてぽかんとしていた私。
「イメージがガタ崩れになるんだ!慎みなさい!!」
「待ってください課長。私はクライアント様という方を知らないのですが・・」
「なんだと!だったらクライアント様と知らずにホテルにか!余計たちが悪い!!」
「誰ですかクライアント様というのは。というかその日私は徹夜で会社にいましたよ。ホテルに行く用事なんてありえません」
そのまま伝えた私。
そして突き付けられたとある写真一枚。
よく見ると私と見知らぬ男性だった。
「これでも言い逃れするのか!?」
しかし、明らかに合成写真だ。
「当分自宅謹慎だ!」
「まってかちょ・・・」
「言い訳は聞かん!!!」
本気で落ち込んだよ・・・課長のばか。
帰宅を余儀なくされた私は支度をしている最中にトイレに向かった。
そして女性トイレに入ろうとするといきなり腕をつかまれた。
そのまま個室に連れ込まれる。
誰かと思うと私の彼だった。
トイレでセックス
「謹慎だって?」
「うん・・・私違うのに」
「うん」
「誰もかばってくれない」
「うん」
「もうなんで・・」
なんでも「うん」と聞いて受け止めてくれる彼。
「本当に私浮気なんて・・」
「わかってるよ」
そう言って彼は濃厚なキスをくれた。
それから舌を絡めあい、私は息を荒くした。
興奮してきた彼は耳裏から首筋を舌先でなぞるとゾクゾクと気持ちよくなる。
私も彼の性器をズボンの上から、下からゆっくりと上になぞる。
「やばい、興奮する。いい?」
「でも、人きたら・・・」
「大丈夫だよ」
そう言って私の胸をもみながら耳裏をひっきりなしに舐める。
気持ち良くて意識を集中した。
くちゅ、と響く音にさらに気持ち良さを感じるころ、彼は指を私の膣の中に差し込む。
「んんっ」
声が出ると彼は私の口を掌で覆う。
それから女性二人ほどの声がして、個室に入る。
その真横は私たちだ。
彼は真っ赤になって興奮してたまらずに私の膣をリズムよく出し入れする。
私も必死に彼の性器を早めにさする。
「でさー・・・」
女性二人は個室から出て少しすると、話しながらトイレをあとにした。
ぷはーっと二人は呼吸をする。
「はは。緊張したな」
「うん、そうだね」
「さてと。じゃ、最後」
「へ?」
笑顔で彼は私の膣に性器を挿入した。
ズンズン突かれてやばいくらい声が出そうになる。
誰かの声がしない限りは私は少しだけ喘ぐ。
彼も自然と息を吐く呼吸を響かせていた。
「も・・だ、め・・」
「俺も、だ・・いいよ」
そして二人は最後まで、逝く。
「いやー、会社内セックスって気持ちいいね」
「やだよ・・怖いし声だって・・・」
「声?」
「抑えるのきついから」
「大丈夫。慣れるかもよ?」
「もうやだ」
「それ却下。また今度会社でセックスしようよ」
「えー」
「あ、でも少しの間謹慎中だし、泊まり込んじゃおうかな。そうしたら一緒に時間を共有できるし」
そう言って彼は私のほほとおでこ、手の甲にキスを降らせて最後は唇にキスをした。
「こんなに気持ちいい会社セックス久々。きっと・・それだけ君を愛しちゃってんだな」
「本当?」
「うん。好きだから触れたくてたまらない。ほかの女性と付き合ってた時はこんな感情なかったくらいだし」
「・・・・」
「あ、照れた」
「もー・・・」
素直すぎでまっすぐな彼。
そんな彼を私はきっとずっと離さないだろう。
だから今日も明日も私は彼を好きでいる。
「そういえばメモはなんだったの?」
「メモ?」
「うん、内密にって渡された」
そのメモを渡すと笑顔で彼はその紙を丸めた。
「これは専務の字だ。ったく俺の女に手出そうとしてんな・・・」
「ん?なんで??」
「専務はさ、奥さんいるくせに社内セックスしてんの。とっかえひっかえしてさ。俺の女同期にも声かけてたらしくて、一回だけ聞いた」
「そういえばさっきも部屋で誰かとセックスしてたな・・・・確認してよかった・・・」
「そうなのか。専務は性根くさってるから、もしかしたら目撃したことをばれない様に謹慎レベルのもの出してきたっぽい」
「なるほどね」
「あぁ。何かあったら電話して。いつでもかけつけるから」
「ありがとう」
こうして私たちは愛を確かめ合い、絆を強めるのだった。