40代を境に女性は心も身体も大きな変化が現れます。
それは女性ホルモンである「エストロゲン」の減少による老化です。
エストロゲンが減少することで、月経周期が乱れたり、性交痛や尿失禁が起こりやすくなります。
しかしその反面、男性ホルモンが増えることで、以外にも性欲は高まってくるのです。
こうした複雑な心と身体の状況を抱える中、セックスに対してはどのような事情を抱えているのでしょう。
この時期、パートナーである男性にも変化が見られます。
セックスの頻度が少なくなり、中にはインポテンツに悩む男性が出てくるのもこの時期です。
こうした背景も手伝い、セックスに悩みを抱えている女性は多いと言えるでしょう。
セックスに積極的になる世代
女性のセックスに対する考え方が、はっきりしてくるのは、30代からと言われています。
それは、10代20代が女性らしい体を作る女性ホルモンが活発なことでセックスに対しては奥手な一方で、30代以降は女性ホルモンの減少とともに男性ホルモンが活発化してくるので、セックスに対しても積極的になってくるからです。
では多くの女性はセックスに対して、どのように感じているのでしょうか。
セックスにたいして冷静に対処出来るようになる
10代~20代の間に様々なセックスを体験してきたことで、女性はセックスに対する考え方がとてもポジティブになります。
どこが気持ちよくて何をされるのがイヤなのかがはっきりとわかってくるのもこの時期と言えるでしょう。
男性の全てを知り尽くしているからこそ、セックスに対しても積極的で冷静な対応が出来るようになるようです。
ただ、せっかくの女性の気持ちとは裏腹に、男性は衰えが見えてくるため、セックスレスに陥りやすい状況と言えるでしょう。
40代が一番セックスレス
気持ちが積極的に傾いた一方で、女性にとって一番忙しい時期は40代と言われています。
育児に携わり、仕事も充実してくるのがこの時期であるため、プライベートではすっかり疲れてしまい、夜はベッドに入るなり寝息を立てているなんてことも頻繁に起きてきます。
なので、セックスまでは行き届かず、ストレスを抱え込んでいるのが現状です。
この時期は心の奥底ではしたくてもできない状況なので、女性にとって一番辛い時期とも言えるでしょう。
セックスに不満を持っている
残念なことに、
- アラサー女性で47%
- アラフォー女性で59%
- アラフィフ女性で71.3%
がセックスレスと答えています。
これでは不満を持つ以前の問題と言えます。
せっかく大半の女性は、自由にセックスが出来るパートナーがいるのにセックスがきちんとされていないのですから本末転倒です。
特にアラフォー・アラフィフ世代になると、セックスレスの原因に「性交痛」が挙げられています。
性交痛を感じているということは、やはり満足できていないということなのでしょうか。あるいは本当にセックスが嫌いなのでしょうか。
意外なことに「セックスは好きですか?」という質問に対しての回答は「好き」と答えた女性が61%と、半数以上を締めています。
それに対し、70%以上の女性が何らかの不満を持っていると答えているのです。
つまり「セックスが好きなのに、不満を持っている。」ということは、大きなストレスが掛かっているということを証明しているのです。
セックスでストレスを抱える理由
なぜ、セックスをしたいのに不満を持つのでしょうか。
それが女性の大きなストレスとなっていることは間違いありません。
せっかくの二人の時間であるはずのセックスが、ストレスになるのにはどんな理由があるのでしょうか。
そこには女性ならではの、心と身体の構造が大きな鍵を握っているようです。
意外とイケてない?
6割の女性は、パートナーに「イッたふり」をしたことがあると答えています。
実は女性がイクためには、デリケートで繊細な工程が必要です。
充分に前戯を行ったうえで挿入に至らないと、イク前に男性の方が果ててしまうことが多々あります。
さらに、男性はイってしまうとそれまで盛り上がっていた気持ちも落ち着いてしまって、セックスの後は一人で寝てしまったりと、余韻を楽しみたい女性には少々自分勝手に思えてしまうのです。
それが女性を満足させない理由と言っても良いでしょう。
また、7割の女性は「中イキ」ではなく「クリトリスでイク」と回答しているのです。
このように「イク」だけでも様々な不満を抱えているのです。
セックスとストレスの関係
ストレスとホルモンには密接な関係があります。
脳内には3つの幸せホルモンと呼ばれる物質が存在します。
- 自律神経を整える「セロトニン」
- 心に安らぎを与える「オキシトシン」
- やる気を出させる「ドーパミン」
です。
特に心に安らぎを与える「オキシトシン」はストレスを軽減させてくれるのに役立ちます。
そしてこの「オキシトシン」を増やす方法が唯一、スキンシップをすること、つまりはセックスすることと言うわけです。
要するにセックスすることでストレスは軽減されるということです。
セックスレスになることと、セックスに満足できないことで、ストレスは蓄積されていくわけです。
なので、心にも優しいセックスの仕方を求めていく必要があります。
自分の「イク」ポイントを抑える
- 唇で感じる人
- 乳首で感じる人
- 耳たぶや首筋で感じる人
といったように、感じる場所は人それぞれです。
ただ、どこが感じやすいのかを把握していない女性はとても多いようで、イケない理由には自分のポイントを抑えられていないことが大いに関係しています。
前述にもあるように「中イキ」なのか「クリトリスでイク」のかでも大きな差があります。
自分で自分の体をまずは愛撫してみてください。
そこで自分が気持ちいいと感じる箇所を刺激することで「イク」ポイントを抑えることが出来ます。
ポイントが抑えられたら、セックスの際に自分からパートナーを優しく誘導することで、満足いくセックスに繋げることが可能です。
セックスは「二人で」楽しむもの
セックスがただの形式になっていませんか?
自由に楽しむことはとても重要です。
これからは二人で楽しむセックスを心がけていかなければなりません。
そのためにはどのような方法があるのでしょうか。
いくつか例に挙げて行きたいと思います。
AVを楽しむ
まずは、パートナーと二人、気持ちを盛り上げることが必要です。
そのためにもAVを二人で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
AVと聞くと、あまり女性で興味を示す人は少ないと思いますが、実際にセックスをしている動画を見ることで脳は刺激を受けます。
次第に身も心も興奮状態へと導かれることで、下半身も濡れやすくなります。
二人で観賞することで、他人のセックスを共有することもできるので、二人のマンネリ化したセックスにも変化を持たせることが可能です。
ラブホテルへ行く
若いカップルが利用するイメージがありますが、意外と年齢を重ねた夫婦が利用しているケースも最近増えてきています。
旅行というと、なかなか家を空けられなかったり、休みが取れなかったりとなりますが、近くのラブホテルなら時間的にも余裕が出ると思います。
いつもと違う空間でゆっくり二人でお風呂に入るなどしても良いでしょう。
セックスにも変化が出るはずです。
最近のラブホテルは、シティーホテルのようなお洒落な作りで食事やデザートのルームサービスや、化粧品やコスプレ等のサービスもあるので、ぜひ一度試してみてください。
ラブグッズを使ってみる
パートナーが意外と早くイってしまったり、自分が満足できない場合などは、ラブグッズを使ってみるのも良い方法です。
オナニーをする感覚でデンマなどのラブグッズを使用してみましょう。
パートナーもいつもと違う貴方のあられもない姿に欲望が芽生えることもあります。
また、オナニーを見てもらうことで快感を得られることもありますので、ぜひ二人でラブグッズを試してみましょう。
まとめ
セックスに関して、日本人はまだまだ閉鎖的です。
つい女性は遠慮して、自分の欲望を抑えてしまいがちですが、それでは身も心も不健康になってしまいます。
もっと性に関して、おおらかであっても問題はありません。
本来セックスは二人で楽しむものです。
どちらかが不満を抱えていては却ってストレスを溜めてしまいます。
もっと女性も心からセックスを楽しんでも良いと思います。セックスは二人で楽しんでこそ意義があるのです。
人生100年時代です。
もっと積極的に行動していきましょう。